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お墓だけではなく位牌の永代供養も行ってもらえるの?
カテゴリ:【 位牌 】
最近仏事においてよく耳にする言葉に「永代供養」というものがあります。
お寺などに依頼して供養や管理を行ってもらう方法で主にお墓の場合が多いですが、位牌の永代供養を考える方もいらっしゃるようです。
ここでは永代供養について説明するとともに、位牌の永代供養についてお話します。
そもそも永代供養とは?
永代供養とは故人の親族に代わって寺や霊園を運営する宗教法人に墓や位牌を管理してもらう供養方法です。
供養代を納めることで寺側が読経や故人の法要を担ってくれるので、親族は出向く必要がありません。
自分自身が先祖や身内の供養を行えない、遺族に自分の後の面倒をかけたくないなど、様々な事情により最近ニーズが増えているようです、
永代供養を依頼する主な理由
それでは、永代供養は具体的にどのような事情を抱えた人が、どのような場合に依頼するものなのでしょうか。
理由としては主に次のようなものがあります。
- 供養を引き継ぐ者がいない(独身、身寄りがない、跡継ぎがいない、娘の嫁ぎ先にすでに仏壇があるなど)
- 身内に迷惑をかけたくない
- 回忌等の供養を将来行っていくことができない
- 宗教にこだわりたくないなど、考え方によるもの
以上のような理由から永代供養に頼る方が多いようです。
位牌の永代供養と費用について
永代供養をしてもらえる年数は10数年~20年というところもあれば30数年というところもあり寺院によって異なりますが、決して永久ではありません。
決められた期限での保管を前提とし、事前にまとまった金額を払うことになります。
費用の相場は位牌一つにつき10~50万円というように、契約期間や安置場所、ご供養の内容などによって大きく変わってきますので、事前に寺院に確認が必要です。
契約期間が終了した後も引き取り手がいない場合には、「お焚き上げ」といって閉眼供養(魂抜き)を行った後に燃やしていただくことになるでしょう。
最近では永代供養のニーズが増えてきたようですが、仏壇の前に故人の身内や親族が揃い、お経とともに手を合わせて故人に思いを馳せるのが本来の供養のかたちです。
やむない事情で永代供養をお願いすることになったとしても、まったく他人任せにするのではなく、できる範囲のなかで故人やご先祖様を思い出し慈しむ‟心のご供養”は忘れないでいたいものです。