故人の依代となる大切な位牌、価格や料金の相場はどれくらい?

カテゴリ:【 位牌

位牌はいくつかある種類やごとに相場が異なりますが、さらに材質やデザイン、加工工程などによっても価格は変わってきます。

品質やデザインで選ぶのも良いですが、相場が分からずに予算を超えた高すぎるものを購入してしまうことは避けたいものです。

そこで、こちらでは位牌の種類とともに、それぞれの価格の目安を紹介していきます。

どんな位牌があるの? 位牌(本位牌)の種類を知ろう

位牌(本位牌)は漆を塗り金箔や金粉などで飾った塗り位牌と、唐木(黒檀や紫檀など)で作られた唐木位牌が代表的なものとなります。

最近では洋間に合うモダン仏壇が増えてきたことから、モダン仏壇に合わせたモダン位牌というのも作られています。

また、位牌は故人の戒名を記すものですので一人(夫婦一組)につき一柱の札位牌を作りますが、増えてきた複数の札位牌をまとめるために繰り出し位牌(回出位牌)があります。

塗り位牌

漆を塗り、金粉や金箔、蒔絵などで飾られたもっとも一般的で人気の高い位牌です。

唐木位牌

黒檀や紫檀という高級木材を使用しており、木目が美しく、重厚感があります。

モダン位牌

ナラやウォールナットなどの家具調の仏壇に合わせて作られた位牌で家具調位牌とも呼ばれ、塗り位牌にアレンジを加えたものやクリスタル製のものなど、その種類は様々です。

繰り出し(回出)位牌

8~10枚の札が入る箱型の位牌。
三十三回忌を過ぎた位牌や複数ある位牌をまとめるとことができ、塗り・唐木・モダン、すべてのタイプがあります。

材質や製造工程、装飾によって変わる位牌の相場

位牌の値段は種類(塗り、唐木、モダン)ごとの材質や製造工程、装飾の凝り方などによって変わります。
それぞれの種類の製造工程や特徴と、価格の目安について記しますので、位牌購入の際の参考になさってください。

※名入れ(戒名入れ)の加工料金は別途必要になり、その相場は1名あたり3千円程度になります。

塗り位牌

合成漆と天然の本漆があり、どちらが使われているかによって価格が変わります。
合成漆であれば1万円前後から、本漆は4万円以上のものもあります。

価格の差は主に作業工程の違いが理由で、本漆は塗り・研ぎ・磨きを複数の工程で行うための手間がかかっているので高くなり、合成漆はこの工程が簡略化されているため安価になります。

だからといって、本漆と合成漆は性質が違うだけで、合成漆が本漆に品質的に劣るというわけではありません。

本漆より合成漆のほうが耐久性が高いなどのメリットもありますので、一概に安いから良くないものと決めつけないほうが良いでしょう。

塗り位牌の製造工程とは?

  1. 木地づくり:製材、木取り、彫刻
  2. 下地付け:節固め、木固め、下地研磨
  3. 漆塗り:下地塗り、研磨、本下地塗り、研磨、上塗り、研磨、本上塗り、研磨、本仕上げ塗り

上記の1~3を9~20工程かけて、非常に丁寧に作られており、塗りの回数が多いほど高級なものになります。

唐木位牌

黒檀や紫檀の木材を用いられて作られている唐木位牌は、素材の木目を活かすために透明の塗装がされています。

その材質による色艶の具合いと、台座の装飾などによって価格が変わり、相場は2万円~5万円くらいです。

唐木位牌の工法とは?

  1. 塗り仕上げ:ウレタン塗装やカシュー塗装
  2. 透き漆・・・半透明の精製漆

素材となる唐木の木目の美しさを生かすため、塗り位牌のような下地加工をせず、透き漆を直接何度も摺りこみます。

モダン位牌

現代のリビングやインテリアに合わせられるように自由にデザインされた位牌で、クリスタル製など、その種類は様々です。
素材やデザインによって変わりますが相場は2万円~5万円程度になります。

繰り出し(回出)位牌

回出位牌は塗りタイプ・唐木タイプ・モダンタイプすべてがあり、種類が豊富です。
デザインもシンプルなものから、屋根や扉に金色の装飾などがついている派手なものまで様々で、3万円~7万円くらいが相場のようです。

インターネットで位牌を購入する方が増えています

「ネットで位牌を頼めるの!?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近はインターネットで位牌を購入する方が増えています。

インターネットで購入するメリットはなんといっても価格が安いということ。
実店舗とインターネットでは、同じ位牌でも価格が倍近く違ってくることもあります。

実店舗は場所の確保や接客を行うスタッフの費用が必要となるため、インターネットのお店より高くなるのです。

インターネットで購入するときの注意点

予備知識はある程度頭に入れておく

実店舗で購入する場合は仏事の相談を行いながらその場で必要なものを取り揃えていくことができますが、インターネットで購入する場合はそうもいきません。

仏壇仏具の準備や開眼供養(魂入れ)の日程など、位牌購入前にある程度の知識は頭に入れておくことが大切です。

信頼できるお店を選ぶ

インターネットのお店でも、実店舗を持つ仏壇店と同様にきちんと対応してくれるお店が数多くあります。
仏壇まわりに関する商品知識が豊富な専任のスタッフがいるお店を選びましょう。

また、「低価格の理由が明記されている」「フリーダイヤルが大きく記載されている」「宗派別の解説がされている」なども良質なお店選びのポイントです。

商品説明、名入れ方法などの詳細をしっかり確認する

サイズや仕様・商品の写真、名入れの内容など、届いてから後悔しないように隅々まで確認しましょう。

低価格重視なら外国産がおすすめです

位牌は日本の伝統的な工芸品のため、主に国産であると思われる方が多いと思いますが、最近は90%以上が中国を中心した海外で製造されてます。

外国産の位牌は国産と比べるとかなり割安な価格で販売されています。
外国産の大半が中国やベトナム、インドネシアなどの海外で作られており、日本よりも人件費が安いことが大きな理由です。

数年前までは安価にするためだけに作られた粗悪品も多くありましたが、現在販売されている外国産の仏壇は日本人スタッフが製造過程を管理していることが多いため、プロでも見分けがつかないくらい品質が良くなりました。

いずれにしても、産地や品質表示をしっかり確認し、価格と品質が見合った納得できる位牌を購入しましょう。

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