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曹洞宗の本尊と脇侍(脇掛)について
カテゴリ:【 曹洞宗 】
中国の禅宗五家に当たり、日本では禅宗の1つとされており、分派などはなく福井県にある永平寺と石川県の総持寺が総本山となります。
道元によって日本に伝えられ、四代後の瑩山の時代になってから、今の曹洞宗と呼ばるようになったといわれています。
曹洞宗の本尊や仏壇に祀る際の選び方などについて、曹洞宗の教えの特徴とともにご紹介していきます。
坐禅こそが仏法、日常生活すべてが修行
釈尊を本尊、道元を高祖、瑩山紹瑾を大祖とする曹洞宗は中国禅の開祖・ダルマの坐禅を実践し、壁に向かってただひたすら坐禅をする「只管打坐」によって仏性を得ることを目的としています。
この只管打坐により、身心脱落つまり身も心も一切の束縛から解放され、悟りを得ることができるとされています。
坐ることがそのまま仏であり、坐禅こそが仏法そのものである(即心即仏)とし、公案による問答を繰り返しながら悟りを目指す臨済宗の看話禅に対し、ひたすら黙って座る曹洞宗の禅を黙照禅と呼びました。
また、道元は起床・食事・掃除・洗面・入浴など日常の作務を含めた生活すべてが修行であり、修行とその証である悟りの境地はまったく同じひとつのもの(修行一如)という考えのもと、厳格な規定に基づいた日常生活を実践しました。
曹洞宗の本尊と脇侍について
本尊 | 釈迦如来(釈迦牟尼仏) |
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脇侍(脇掛) | 高祖・道元禅師、太祖・瑩山禅師 承陽大師、常済大師 弥勒菩薩、阿弥陀仏 普賢菩薩、文殊菩薩 |
臨済宗同様、本尊に厳格な決まりはなく、各寺院で縁のある仏尊をそれぞれ本尊として祀ることが多いです。
開祖・道元は自己のほかに仏はないと説いており、本尊はあくまでも仏心の象徴ですので、すでに縁のある仏様を祀っていればそれで良いとされています。
仏壇に祀るための選び方と並べ方
仏教の開祖でもある「釈迦如来」が本尊となります。
ただし、曹洞宗など禅宗系でのお仏壇の本尊は正式には決まっておらず、各寺の由緒によって「阿弥陀如来」であったり、「観世音菩薩」や「地蔵菩薩」であったりします。
あくまでも仏心の象徴になりますので、既に縁のある仏様を祀っていれば、それで良いとされています。
一般家庭の仏壇では一仏両祖の三尊仏といい、中央に「釈迦牟尼仏」、向かって右側に「承陽大師」を、向かって左側に「常済大師」の掛け軸を祀るのが一般的です。
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