浄土宗の本尊と脇侍(脇掛)について

カテゴリ:【 浄土宗・時宗

浄土宗は法然上人が開祖となってできた宗派で、総本山は京都市にある知恩院です。
厳しい修行もないので浄土宗の誕生によって仏教が一般民衆に門戸を開き、大衆化されたといわれています。

浄土宗の本尊や仏壇に祀る際の選び方などについて、浄土宗の教えの特徴とともにご紹介していきます。

南無阿弥陀仏と唱えるだけで救われると説く

従来、悟りを開くためには厳しい修行と長年にわたる学問が必要とされ、一般の民衆には無縁の存在でありましたが、浄土宗宗祖の法然は民衆救済の道を見出しました。

教えの基本は「南無阿弥陀仏」と称える称名(口称)念仏をただひたすら実践する専修念仏にあります。

人の能力には限界があり、それを超えるには仏の無限の慈悲による救済を信じるしかないと主張し、誰でも「南無阿弥陀仏」と称えれば、極楽往生して救われると説いたのです。

弟子の親鸞のいう「信」より「行」のほうに重きが置かれていることが特徴です。

浄土宗の本尊と脇侍について

本尊 阿弥陀如来(阿弥陀仏)
脇侍(脇掛) 観音菩薩、勢至菩薩(阿弥陀三尊)
高祖・善導大師、宗祖・法然上人
高祖・善導大師、円光大師・和順大師

舟型光背をつけた阿弥陀如来立像を本尊とするのが正式ですが、坐像や「南無阿弥陀仏」の掛軸でも良いとされます。
脇侍として右側に阿弥陀如来の慈悲の徳を表す観音菩薩、左側に阿弥陀如来の知恵の徳を表す勢至菩薩を祀り、阿弥陀三尊とするのも特徴です。

仏壇に祀るための選び方と並べ方

本尊については、舟型の光背が付いた「阿弥陀如来」になります。
脇侍には向かって右側に「観音菩薩」、左側に「勢至菩薩」を祀る場合と、右側に「善導大師」、左側に「法然聖人」を祀る場合があります。

また、これらの両脇のすべてを仏像として祀る場合もありますが、そのときには菩薩を内側に祀ります。

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